評価:★★☆☆☆ 監督:ジョー・リンチ 製作年度:2006年 出演: エリカ・リーセン、ヘンリー・ロリンズ、テキサス・バトル、キンバリー・コールドウェルほか
5日間のサバイバル・ゲームで勝ち抜けば、10万ドルの賞金がもらえる。 そんなTV番組の撮影のため、 アポカリプス(黙示録)という森のなかに、6人の若者たちが集合した。 キンバリーもそれに参加するため森へ向かって車を走らせるが、 突然飛び出してきた男を轢いてしまう。 倒れた男に近づいたキンバリーは、男に噛み付かれ、殺されてしまう。 実はこの森は、人喰い一家の潜む森で… 徹底したスプラッター・ホラーの神髄『クライモリ』の第2弾。 「バイオハザード」の製作者が贈るサバイバル系絶叫ホラーで、 本作では人喰い一家の潜む森に入ってしまった若者たちを襲う恐怖を描く。 前作より、スプラッター度&セクシー度が大幅にアップしたことでも話題になった。 (goo映画より)
森の中での命がけのおいかけっこ。 前作は、予想を遥かに上回る緊迫感を伝えてくれました。
前作を超える続編を作るとなると、 前作で評価された点をより強調するということになるのでしょうか。
本作で制作陣が選んだのは、 人喰い一家のキャラクターをより強烈にするという途。
いわゆるシリーズもののホラーには、 ジェイソン、フレディなどキャラクター先行の作品が多いことを踏まえれば、 この選択はそう悪いものでもないように思います。
しかし、クライモリ一家のキャラを立てるため、 いくつかのタブーを超えたため、映画自体がとんでもないことに・・・
まず、「人喰い」というポイント。 ファミリーが人を喰うというのは前作からの設定。 彼らも(一応)人間ですから、まさにカニバリズムなわけで。 しかし、外見が化け物が人を喰うというのと、 見た目もそのままの人間が人肉を喰うというのは、 その与えるインパクトにおいて格段の差があるのでは・・・
次に、「繁殖」というポイント。 今作ではファミリーの醜さ、常人を超えるタフネスの理由が明らかに。 醜さの理由の一つとして、 彼らの繁殖の仕方が・・・ (しつこいですが)彼らも(一応)人間ですから、 繁殖するには方法は一つしかないわけで・・・ 化け物同士の●●●という、まぁあまり見たくないものが・・・
さらに、「生活習慣」というポイント。 (本当にしつこいですが)彼らも人間なわけで、 人間だったときの生活習慣は維持されています。 たとえば、食前の祈り。 人肉カレーを前に、「アーメン」・・・ これ、宗教的にだいじょぶなのか。。。
最後に、「人権」。 はぁ? と思う方も多いでしょうけど、 彼らの醜さ・異常性の原因は、いわゆる●●汚染。 しかも原因はありふれたもの。 程度はまったく違うとしても、 薬品の影響を受け身体的に・・・という人が実際にいてもおかしくないような・・・
以上のタブーを躊躇なく乗り越えたことから、 作品としてはとんでもないものに・・・ スリル・スプラッターとしての迫力はありますが、 後味は最悪。
人間のパーツがなまじリアルに作られているだけにグロさもとんでもない。
子供には絶対に見せてはいけないし、 ホラーが苦手という人も絶対見ない方がいい。
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テーマ:ホラー - ジャンル:映画
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