★★★★☆ 著者:山田風太郎 出版社:講談社他(文庫版あり) 文庫(講談社)⇒定価:800円 出版年月:1999年6月 ボリューム:486P
寛永19年春。 女人救済で名高い、鎌倉東慶寺の山門を おびただしい女性の血で染めた「会津七本槍」の七剣鬼。 暗愚な藩主加藤明成を使嗾し、 硬骨の家老堀主水一族を皆殺しにした暴虐に今天誅が下される! 大いなる恨みに燃える堀家の女7人を助けるべく、 徳川千姫の命により、柳生十兵衛が、いま見参! (amazon.co.jpより)
こいつは、本じゃねェ。 映像です。 読んでるうちに、光景、剣戟が脳に直接浮かぶようになります。 ページを繰る手が止まりません。頭も身体も眠ってくれません。
まさに風太郎中毒。
前半の江戸を舞台にした正統派剣術アクションもさることながら、 後半の会津魔城を舞台にしたエロスと血に塗れた闘いの凄まじさ。
白雪の美女&褐色の美少年でできた「肉の部屋」、 自らの体を斬らせ相手の刀を奪う「忍法なまり胴」・・・
こんなものを考えつく頭の中を見てみたい。
『魔界転生』と並び、風太郎作品の2トップ。 本作と『甲賀忍法帖』をマンガ化したせがわまさき。 慧眼というべきでしょう。
amazon.co.jpでcheck! ⇒
⇒ 他のルポ登録記事へ。
スポンサーサイト
テーマ:ファンタジー小説 - ジャンル:本・雑誌
|