評価:★★☆☆☆ 著者:真藤順丈 出版社:メディアファクトリー 定価:1260円 出版年月:2008年9月
仕事中の“俺”は、 ある日、大判の関東地域地図帖を小脇に抱えた奇妙な漂浪者に遭遇する。 地図帖にはびっしりと、男の紡ぎだした土地ごとの物語が書き込まれていた。 千葉県北部を旅する天才幼児の物語。 東京二十三区の区章をめぐる蠢動と闘い、奥多摩で悲しい運命に翻弄される少年少女― 物語に没入した“俺”は、次第にそこに秘められた謎の真相に迫っていく。 第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作。 (amazon.co.jpより)
疾走感抜群、 東京を駆け抜ける物語。
真藤順丈の小説を初めて読みました。 人によって評価が極端に分かれるらしく、 amazonのカスタマーレビューも毀誉褒貶が激しい様子。
特徴はなんと言っても駆け抜けるような文体。 そのスピード感につられ、次々とページをめくり、 2時間たらずで読み終えてしまいます。
ストーリーもなかなかユニーク。 区章のタトゥーをめぐる勝負の物語(ギボシじじい(笑))、 未来のモーツァルトの物語。 そして武蔵野とあきる野の物語。 地図男の語りおろす物語から、 次第に地図男自体の存在へと主人公の関心がシフトしていくところもうまい。
スピード感ゆえの軽さはありますが、 図書館で借りて読む分には申し分なし。
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