評価:★★★☆☆ 著者:楡周平 出版社:角川グループパブリッシング(文庫版あり) 文庫⇒定価:820円 出版年月:2008年11月
日本海の北朝鮮領海付近でロシア船が爆発炎上。 その動きを窺っていた米海軍原子力潜水艦が巻き込まれ航行不能となった。 漂流する原潜を挟み、「北」と日米韓の緊張が一挙に高まるなか、 謎の武装集団が能登に上陸、機動隊を殲滅してしまった。 報道カメラマン川瀬雅彦は現場に急行するが、 折しも米国大使館と警視庁で同時爆破テロが勃発。 これは戦争なのか!? 日本を襲う未曾有の危機。 「朝倉恭介VS川瀬雅彦」シリーズ第2弾。 (amazon.co.jpより)
完璧な政権交代。 いや、与党すら変わっていないのだから、 政権交代ではなく政権乗っ取りというべきか。
わが国の治安、安全保障の盲点を突く一撃。 ポイントさえ抑えてしまえば、わずかな人数で可能な政権乗っ取り。
びっくりしたのは、物語の核である国会への攻撃。 自衛隊の出動が必要な事態か否かについての判断権は総理にある。 でも、そんな政治的に重い判断を総理が独りで担うわけはない。 必ず、早い段階で国会のコンセンサスをとるはず。 そのための国会召集が・・・
この本の出版から数年が経ち、 有事法制等自衛隊が動く法的枠組みは整備されたようですが、 本にあるような事態が起これば、大混乱は必至。。。
選挙が近いようですが、 安全保障について考えてみるのもいいかも。
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テーマ:書評 - ジャンル:本・雑誌
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